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〈楽譜〉〈音友〉練習しない子のためのピアノレッスン できた!を積み上げて両手同時奏まで導く


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A5・144頁
ISBN・9784276148130

『ムジカノーヴァ』2021年8月号〜2022年7月号連載「導入期のピアノレッスン 練習しない子のための教材選び」に加筆修正を行い、1冊にまとめたもの。
保護者の協力のもと家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノレッスン風景は、現代において様変わりし、開始年齢も多様化している。既存の教本をなんとなく与えるやり方では対応できなくなっている今、生徒が「何ができて、何ができないのか」を的確に見極め、一人ひとりに合わせたレッスンを組み立てる力が、ピアノ指導者には不可欠になっている。
本書では、両手同時奏(両手を同時かつ別々に動かすこと)を目標に、ピアノ演奏に必要な3つのスキル「音感・リズム感」「テクニック」「譜読み」の観点から、生徒一人ひとりに合わせた指導内容について、考え方と具体的な事例をお伝えする。
指導を始めたばかりのピアノ講師、教え方に悩む全ての方におすすめの一冊。

第1部 レッスンを組み立てる 

第1章 練習時間がとれない生徒たち
 ピアノレッスンをとりまく変化
 両手同時奏を目標にする
 <コラム>女性の社会進出と幼児をめぐる音楽環境
第2章 ピアノ演奏に必要な三つのスキル 〜「音感・リズム感」「テクニック」「譜読み」
 指導内容の分類、分析
第3章 教材選びと評価
 何ができて、何ができないのか
 教材を分析し、生徒を観察する
 <コラム> 『バイエル』に学ぶ「絞り込み」の視点

第2部 音感・リズム感を育てる

第1章 手遊びで音感を育てる
 音感不足、保護者のサポートが足りない
 音程が一本調子になる
第2章 民謡・童謡で音感を育てる 
 歌詞つきの教本を選ぶ
 民謡・童謡を耳コピで弾く
 民謡・童謡を与える順番
 年齢が高い場合の音感の育て方
 歌詞歌い、ドレミ歌いをしながら弾く
 ソルフェージュの本はピアノよりも先に
第3章 両手同時奏の前に二声リズム
 交互奏のうちに左右別リズムに慣れる
 まずは一声リズムで拍を意識する
 二声リズムは「手コピ」を併用して教える
 アンサンブルにして楽しみながら慣れていく

第3部 テクニックを伸ばす

第1章 手遊び歌と1本指でテクニックの基礎作り
 歌いながら両手を動かす
 手遊びの三つのグレード
 クラスターや1本指で鍵盤に親しむ
 まずは1本指から
第2章 ミドルCを始める
 真似をしながらドレミファソを弾く
 真似で弾けてから復習する
 ミドルCとCポジションの違い
 交互奏と交互奏
第3章 Cポジションへの準備
 ミドルCからCポジションに進むときの課題
 子ども向け教本の多くがミドルCで始まる理由
 鍵盤ハーモニカとミドルC
第4章 5本指のスケール・アルペッジョ・カデンツ
 テクニック教本や5本指スケールを弾かせる
 調を変える、音価を変える
 スカアのときにフォームを改善する
 <コラム>手に力が入ってしまう、古い教え方とは
第5章 両手同時奏を始める
 どのようにCポジションに入るか
 定着度合いを観察する
 左手の動き
 <コラム>「ドミソ」と「ドソミソ」の違い

第4部 「譜読み」の力をつける

第1章 譜読みから初見への導き方
 譜読みの力は音感・リズム感よりもあとに伸びる
 フレーズを1音単位に分解する
 グリッサンドや鉄琴でドレミの並びや高低を体感する
 指番号通りに動かす
 音符を読んだら必ずピアノで弾く
 ものすごく簡単な楽譜で初見の練習をする
 まず「音符を読む・書く」時間を作る
 読めなくても、弾かせて意欲を引き出す

第2章 ヘ音記号のCポジションの読譜
 へ音記号に苦戦する
 復習がヘ音記号につながる

第5部 事例に合わせたピアノレッスン

第1章 教材選びのケーススタディ
 1- きょうだいで同時入会した場合
 2- 体験レッスンのときよりやる気が大幅に低下
 3- 自宅で独学してきた
 4- 2〜3歳のレッスン
 5- ポップスしか弾きたくない
 6- キーボードで練習している
 7- ゲーム音楽が弾きたくて入会してきた小学校高学年の生徒
 8- 外国人の生徒

第2章 オンラインレッスンの組み立て方
 生徒の成長を管理する
 オンラインでは「分かりやすさ」「細分化」「定着」を意識する
 リズムの力でオンラインレッスンを盛り上げる
 オンラインに向くソルフェージュや理論をしっかりと
 音質にこだわる場合は録画を利用

全体をふりかえって―― 先生方へ ――
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参考動画
参考文献
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