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〈楽譜〉〈リットーミュージック〉小出斉のブルース雨アラレ〜選りすぐりの名盤、迷盤、700枚超のディスク紹介を添えて〜
A5判 / 592ページ
ISBN・9784845641192
とめどない偏愛が降り注ぐ!
稀代のブルース評論家が書き記した
ギター・マガジンの長寿コラムが単行本化。
稀代のブルース評論家であった小出斉氏が、1993年から2017年までギター・マガジンに執筆した⻑寿連載コラム"ブルース⾬アラレ"が待望の単行本化。四半世紀にも及ぶ全285回の連載を完全網羅し、計592ページにわたってその時々のブルース時事ネタを綴っている。「アルバー卜・コリンズを偲びつつ...」(1993年2月号)、「急逝、 ジョニー・ギター・ワトソンに捧ぐ」(1996年7月号)など、タイトルを眺めるだけで当時の記憶が蘇ってくるが、ブルース再ブームとなった1990年代前半から2010年代までのブルース史を客観的にとらえた貴重な記録集とも言えるだろう。また、生涯現役のブルースマンでもあった小出氏は、ギター1本を担いで全国津々浦々をツアーして回ったが、その際のエピソードも面白おかしく記されており、日本のブルース・ミュージシャンの過酷な実態も垣間見ることができる。もちろん、氏の十八番でなるブルース/R&B関連のディスク紹介も大充実。700枚超のアルバム、編集盤、映像作品などを紹介している。まるで辞典のように重厚な本書は、1000年後の『古事記』、『日本書紀』のような存在になっているかも!?
「小出斉を偲んで by 吾妻光良」より一部抜粋
コイデは1957年新潟生まれ、日本でブルースが一大ブームとなった頃に高校時代を過ごし、1976年に上京し大学に進むとすぐ私のいた音楽サークルに入ってきた。親元を離れて初めての独り暮らし、さて、法律の勉強にいそしむか、という心づもりなどある筈もなく、仕送りが届くとすぐにそれがブルースのレコードへと化けて、食事は数日間牛乳だけ、という時もあった。余談だが、コイデの当時のバンドの広島出身のベーシストは(彼も10数年前に他界)レコードで金がなくなり、チリ紙の天ぷらを食べていたこともあった。当時のコイデの下宿は電話無し風呂無し、トイレ共同の4畳半一間の木造アパートで、何故か外壁が緑に塗られており、友人達からは「ミドリハウス」と呼ばれていたが、その頃はゲームもケータイも、SNSももちろん無い。レコードを聴いてギターを弾くことだけが楽しみ、という時代である。部屋が狭かったからか、ステレオは押し入れの上段に置かれ、スピーカーも当然そこにあった。
なので、友人がコイデの下宿に遊びに行くと、頭を押し入れの中に突っ込んで「チリチリチリ...」というスクラッチ・ノイズにまみれた戦前ブルースを必死になって聴いているコイデに頻繁に遭遇するのだった。
(中略)
コイデが最初にこうした本に原稿を書いたのは、1981年の12月、当時の『ザ・ブルース』にジョン・リトルジョンの来日レポートを寄せた時だったそうだが、その書き出しは「初めまして、ブルーヘブンの小出です」だったそうだ。そのブルースに対する緻密かつ愛情あふれた筆致で、文筆家としてどんどん認められる様になっていったが、この本の中にはレコードの話と同じぐらい自分のライヴやツアーの話も出てくる。本人的には「ツアー・ミュージシャン」としての自分を一義に考えていたのかも知れない。ただ、この連載を始めた頃は既にギタマガにも色々と書いていた筈で、今更自己紹介というのも...、ということで冒頭の様な書き出しになったのだろう。「好きな音楽で食べていく」というのは並大抵のことではないが、改めて考えるとコイデの人生はまさにそうだったのではないか。決してそれは楽な道では無かったかも知れないが、この本の中に、その音楽に対する高校生の頃から変わらぬ深すぎるぐらいの愛情と懸命な努力が刻み込まれているのだ。
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